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地層から学ぶ
大田市の大地

■地層から学ぶ大田市の大地ー地層のきほん

おおだwebミュージアムでは、小学生の地層学習の補助教材として利用できるよう、大田市内の地質に関する画像に若干の説明文を加えたスライドデータを作成しました。
ご自由にお使いいただくことができますので、ご活用いただけると幸いです。

スライドデータはPwerpoint(またはKeynote)のデータとともに、大容量ファイル送信サービスを利用して提供させていただきます。ご希望の方は、最下段の問い合わせフォームからご連絡ください。CDでの提供もできますので、お気軽にご相談ください。
または、各スライドの左下にあるリンクをクリックすると、1024×768ピクセルの画像が表示されるますので、画像を右クリックして保存してお使い下さい。

ご質問、ご意見は、最下段の問い合わせフォームからお願いします。

※スライドは、地層観察のごく基本的な内容と、大田市で実際に見ることができる地層等の画像で構成しています。小学校6年生理科で学ぶ「大地の作りと変化」の内容をすべてカバーしているものではなく、補助的な内容となっています。

※前半の基本説明部分では、大田市以外の地層の画像も使用しています。

※今後、各スライドの補足説明を追加する予定です。

地層から学ぶ大田市の大地0−1

0-1.png(1024×768ピクセル)

このスライド集は、大田市で見ることができる地層を例にして、大地の歴史を身近に感じ、地域の自然史に関心を持つきっかけになることを願って作成したものです。
表題の背景に使っている画像は、大田市温泉津町の海岸の地層です。地層の一部が、半分に折れ曲がるように「しゅう曲」しています。

地層から学ぶ大田市の大地1−1

1-1.png(1024×768ピクセル)

「1.地層のきほん」では、堆積作用によって形成される地層について、ごく簡単に紹介します。
背景の画像は、出雲市小伊津町の海岸で見られる地層。砂岩と泥岩が交互に重なり、はっきりしとした縞模様を作っています。波打ち際(海食台)の部分では、風化(波や風雨にさらされることで、岩石がもろくなる現象)に弱い泥岩の部分が波によって侵食されて、凹凸が形成されています。同じような地層としては、宮崎県の青島海岸「鬼の洗濯岩」がよく知られています。
この地層のように砂と泥が交互に重なる地層は、「砂泥互層(さでいごそう)」といいます。小伊津海岸の砂泥互層は、普段は泥が静かにたまる少し沖の海底でできたもので、地震によって海底で地滑りが起きた時に海岸から砂が運ばれてできた(この現象を「タービダイト」という)ものと考えられています。

地層から学ぶ大田市の大地1−2

1-2.png(1024×768ピクセル)

大田市鳥井町の笠ヶ鼻の地層を例にしています。
まず、左側の画像に注目してみましょう。地層に縞模様があることに気づくでしょうか。
地層を近くで見ると、レキでできた層、砂でできた層などが重なっていることがわかります。
レキの層と砂の層のでき方は何が違うのでしょうか。それは、地層を作る水の流れの働きと関係があります。

地層から学ぶ大田市の大地1−3

1-3.png(1024×768ピクセル)

水の流れの働きについて考える前に、レキ、砂、泥の違いを紹介しておきます。
堆積岩の区分はそれを作っている粒の大きさや、粒のもととなる成分(例えば、火山灰や微生物の遺骸)によって決まります。
粒の大きさは、直径0.02mm以下の粒が泥(肉眼では粒が見えないくらい小さなもの)、直径2mm以上がレキ、中間は砂と分けられています。
それぞれの大きさの粒でできた堆積岩が、泥岩、レキ岩、砂岩です。
なお、実際に野外で岩石を観察すると、いろいろな大きさの粒が混じっていたり、同じ層の中で砂岩からレキ岩に粒の大きさが変化していることがあります。

地層から学ぶ大田市の大地1−4

1-4.png(1024×768ピクセル)

ここから5枚のスライドは、地層がどのような場所でできるかを想像するためのものです。
背景の画像は、山口県萩市須佐町にある「須佐のホルンフェルス」(国の天然記念物)です。黒い部分が泥岩、白い部分が砂岩で、熱によって変質し、硬い岩石に変わっています。
この地層は2枚目のスライドの小伊津海岸の砂泥互層と同じように、海底地滑りの繰り返しでできたものと考えられています。

地層から学ぶ大田市の大地1−5

1-5.png(1024×768ピクセル)

崖などに露出している地層からできた場所を想像するのは難しい作業です。
地層ができてからの長い時間の中で地形は大きく変化しており、今の風景とは全く違う条件で地層ができていることが普通です。それだけに、理解が難しいのですが、地層を作る粒の大きさや種類などに注目すると、その地層がどのような場所でできたかを推理することができます。

地層から学ぶ大田市の大地1−6

1-6.png(1024×768ピクセル)

小学校5年生で学ぶ「流れる水のはたらき」を思い出してみましょう。
レキや砂、泥はどこから運ばれて、どこへ行くのでしょうか。流れの力が弱くなると土砂の動きは止まり、堆積して地層ができます。その時にできる地層は、土砂を運んだ流れの強さを反映します。
大きなレキを運ぶのはどのような場所か、細かな泥がたまるのはどのような場所か、水のはたらきとレキの形にはどのような関係があるかを考えてみましょう。これが、地層を見る時の手がかりになります。
実際の川や海岸で、どこにどのようなものがたまっているかを観察すると、地層を見る時の参考になるでしょう。

地層から学ぶ大田市の大地1−7

1-7.png(1024×768ピクセル)

川の流れは、山から土砂を削り、海へ運びます。海は波の力や強い海流がある場所以外は流れが緩やかで、川が運んできた土砂の動きは止まり、地層を作ります。
写真は三瓶山の東側を流域に含む神戸川の河口です。河口の先には三瓶山が見えています。
この河口でレキを観察すると、三瓶山の溶岩が丸くなった石を見つけることができます。

地層から学ぶ大田市の大地1−8

1-8.png(1024×768ピクセル)

流れる水のはたらきを考えると、この組み合わせはわかると思います。
地層を作っている粒の大きさから、それができた時の条件を想像することで、地層から大昔の地形や環境を読み取ることの一端が理解できるでしょうか。
地層の中に化石があれば、大昔の環境や生態系をより具体的に知ることができますが、このスライド集では、化石についてはあまり触れていません。

地層から学ぶ大田市の大地1−9

1-9.png(1024×768ピクセル)

地層の多くは海底で形成されたものですが、条件がそろえば、陸上で形成されることもあります。
陸上では、川の流れによって大地が削られる速度が、陸上に堆積する速度よりも早いため、地層は形成されにくいものです。しかし、図に示すように、泥がたまる場(湖など)ができたり、火山噴火や砂丘の移動によって急速に土砂が堆積するような時には、陸上でも地層が形成されます。

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