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地層から学ぶ
大地の歴史

■地層から学ぶ大地の歴史ー地層のきほん

小学生の地層学習の補助教材として活用できるように、大田市内の地質に関する画像に若干の説明文を加えたスライドデータを用意しています。
ご自由にお使いいただくことができますので、ご活用いただけると幸いです。

データはPwerpoint(またはKeynote)のデータとして、大容量ファイル送信サービスを利用して提供させていただきます。ご希望の方は問い合わせフォームからご連絡ください。CDでの提供もできます。

いくつかの図版だけが必要な場合は、「画像ダウンロード」から幅1920×高さ1080ピクセルのjpeg画像をダウンロードしてください。

ご質問は問い合わせフォームからお願いします。

※スライドは、地層観察のごく基本的な内容と、大田市で実際に見ることができる地層等の画像で構成しています。小学校6年生理科で学ぶ「大地の作りと変化」の内容をすべてカバーしているものではなく、補助的な内容となっています。

※前半の基本説明部分では、大田市以外の地層の画像も使用しています。

地層から学ぶ大地の歴史0−1

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このスライド集は、大田市で見ることができる地層を例にしています。表紙画像は大田市波根町の立神岩です。

地層から学ぶ大地の歴史1−1

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「1.地層のきほん」では、堆積作用によって形成される地層について、ごく簡単に紹介します。上の画像は、大田市鳥井町の笠ヶ鼻です。ここでは、れき岩の層とさ岩の層が重なってしま模様を作っています。
この地層は、約1500万〜1300万年前(新第三紀中新世)にできました。日本列島が形成された頃にあたり、現在とは大地の形が大きく違っていた時代の地層です。

地層から学ぶ大地の歴史1−2

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説明のポイント

遠くから見える縞模様が、レキや砂、泥など層を作る粒子の違いによってできていることを感じるために、遠景と近景の画像を並べています。
左側の画像に注目すると、崖に縞模様があることに気づくとおもいます。
地層を近くで見ると、レキでできた層、砂でできた層などが重なっていることがわかります。レキ、砂、泥の違いについては、次の画像で紹介します。
大きさが違う粒が層を作って重なっている理由を推理してみましょう。いろいろなアイデアが浮かぶかも知れません。

地層から学ぶ大地の歴史1−3

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説明のポイント

この画像では、レキ、砂、泥の区分について説明します。
レキ、砂、泥は粒の大きさで区分されています。直径1/16mm以下の粒が泥(肉眼では粒が見えないくらい小さなもの)、直径2mm以上がレキ、中間が砂です。
それぞれの大きさの粒でできた堆積岩が、泥岩、レキ岩、砂岩です。
実際に野外で岩石を観察すると、いろいろな大きさの粒が混じっていたり、同じ層の中で砂岩からレキ岩に粒の大きさが変化していることがあります。

泥は粘土とシルトに細分されますが、実際の堆積物では両者が混じり合っていることがほとんどです。

地層から学ぶ大地の歴史1−4

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説明のポイント

ここから5枚のスライドでは、地層がどのような場所でできるかを想像することを期待しています。
「どこにたまる?」という問いかけから、水によってレキや砂、泥が運ばれ、海や湖の底にたまる(ことが多い)というひとつの答えにたどり着くことができるでしょうか。

地層から学ぶ大地の歴史1−5

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説明のポイント

崖などに露出している地層から、そのでき方を想像することは大変難しいことと思われます。
流れる水の働きによってどこにどのような地層ができるのかを想像することができれば、地層を読み解く手がかりを得たことになるでしょう。
山の斜面に雨が降る様子、川が流れる様子、海の波と海中の様子を想像して、レキ、砂、泥がどのような旅をするかを考えてみましょう。

地層から学ぶ大地の歴史1−6

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小学校5年生で学ぶ「流れる水のはたらき」を思い出してみましょう。
レキや砂、泥はどこから運ばれて、どこへ行くのでしょうか。流れの力が弱くなると土砂の動きは止まり、堆積して地層ができます。その時にできる地層は、土砂を運んだ流れの強さを反映します。
大きなレキを運ぶのはどのような場所か、細かな泥がたまるのはどのような場所か、水のはたらきとレキの形にはどのような関係があるかを考えてみましょう。これが、地層を見る時の手がかりになります。
実際の川や海岸で、どこにどのようなものがたまっているかを観察すると、地層を見る時の参考になるでしょう。

地層から学ぶ大地の歴史1−7

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川の流れは、山から土砂を削り、海へ運びます。海は波の力や強い海流がある場所以外は流れが緩やかで、川が運んできた土砂の動きは止まり、地層を作ります。
写真は三瓶山の東側を流域に含む神戸川の河口です。河口の先には三瓶山が見えています。
この河口でレキを観察すると、三瓶山の溶岩が丸くなった石を見つけることができます。

地層から学ぶ大地の歴史1−8

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流れる水のはたらきを考えると、この組み合わせはわかると思います。
地層を作っている粒の大きさから、それができた時の条件を想像することで、地層から大昔の地形や環境を読み取ることの一端が理解できるでしょうか。
地層の中に化石があれば、大昔の環境や生態系をより具体的に知ることができますが、このスライド集では、化石についてはあまり触れていません。

地層から学ぶ大地の歴史1−9

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地層の多くは海底で形成されたものですが、条件がそろえば、陸上で形成されることもあります。
陸上では、川の流れによって大地が削られる速度が、陸上に堆積する速度よりも早いため、地層は形成されにくいものです。しかし、図に示すように、泥がたまる場(湖など)ができたり、火山噴火や砂丘の移動によって急速に土砂が堆積するような時には、陸上でも地層が形成されます。

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