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大田の地形と地質

地層観察の手引き

■大田の地層観察の手引き

このページは、小学校での地層学習の参考となることを目指し、大田市内で見られる地層についての情報を掲載しています。
野外での地層観察というと、何層も地層が重なった露頭がなければ実施できないように思ってしまいますが、すべての岩石には大地の歴史が秘められており、層が見えない場所、火成岩の露頭でも十分に学習対象となり得ます。
学校のすぐ近く(すんでいる場所の近く)の地層について学ぶと、大地の生い立ちを身近なテーマとして感じられることでしょう。
学校付近で地層がみられる場所の情報をお寄せいただければ、可能な限り現地を確認し*、情報を掲載します。
*基本的に大田市内に限ります。


大田の地質概要

大田市で大地の成り立ちを学ぶ際、「火山」と「日本海」、「粘土」がキーワードになります。
「火山」には、三瓶火山と大江高山火山群があります。三瓶火山は中国地方で最も新しい時代(4000年前)に活動した火山で、活火山に指定されています。火山灰が積み重なった地層を観察できるほか、大田町、長久町、川合町の平野部は三瓶火山の噴出物が地下の地層を構成していることから、自分たちが暮らしている土地が三瓶火山の働きでできていることを知ることができます。
大江高山火山群は、石見銀山を生み出した火山で、自然に限らず、地域の歴史や暮らしと資源を学ぶ教材として取り上げることができます。


「日本海」は、大田市には日本海が形成された時代に、広がりつつあった日本海の海底と海岸付近で形成された地層が広く分布していることを指します。
この地層は海岸部を中心に各所でみることができます。いくつもの層が重なり合った縞状の地層ではない場合も大地の成り立ちを物語る情報を含んでおり、十分に教材として活用できます。


「粘土」は、水上町から温泉津町にかけて広く分布する地層(都野津層)に挟まれ、石見瓦などの陶土として用いられています。
粘土採り場に残された崖などでは縞状に重なる地層をみることができ、観察に適しています。また、これを活用して瓦産業が成立していることから、資源と産業の関わりを学ぶ教材としても有効です。


この3つの要素のほか、市域の南東部を中心に花崗岩類が分布しています。現地での観察対象としては面白みに欠けますが、花崗岩は奥出雲や邑南地域で盛んだった「たたら製鉄」の原料の砂鉄を産する岩石として取り上げることができます。

大田の地形と地質のページでは、日本海形成と大田の地質、大江高山火山群と都野津層群、三瓶火山について少し詳しく紹介しています。


参考となる資料

○「新編 島根県地質図」 新編島根県地質図編集委員会(1997)
20万分の1の島根県の地質図です。どこにどのような岩石が分布しているかがわかります。地質時代、地層名、岩石名での表記のみなので、情報を読み取るにはある程度の専門知識が必要ですが、様々な岩石が集まって大地を作っているイメージをつかむには役立つ資料です。
関西地図センター(京都)などの地図取扱店で購入できます。


○「島根県の地質」 島根県地質図編集委員会(1985)
上記編集委員会の編集で、島根県が発行した地質の資料集です。地質、資源(鉱山)など、島根県の地層に関する基本的な情報が網羅されています。
絶版のため入手は困難ですが、県内の図書館には収蔵されています。


○5万分の1地質図幅 「石見大田及び大浦地域の地質」(1998)、「温泉津 及び江津」(2001)
産業技術総合研究所発行の地質資料です。5万分の1地質図と解説書からなります。詳細な解説がありますが、専門用語等が多いため、ある程度の専門知識が必要です。
関西地図センター(京都)などの地図取扱店で購入できます。

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