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大田の地形と地質

■大田で使われている石材について

1.石製品の例

大森町龍昌寺の石製品

龍昌寺宝篋印塔

石窟内の宝篋印塔の白色凝灰岩。細粒で均質。同じ石窟内に2基が並んでいて、いずれも同じ石材で「大畑石」と呼ばれるもの。


龍昌寺墓地I-26

調査で取り上げられ、世界遺産センターに収蔵されている五輪塔。細粒で均質な白色凝灰岩。石窟内の宝篋印塔の石材に似る。


龍昌寺墓地D-15

調査で取り上げられ、世界遺産センターに収蔵されている五輪塔。空隙が点在する白色凝灰岩。


龍昌寺浅岡墓左灯籠

調査で取り上げられ、世界遺産センターに収蔵されている五輪塔。浅岡代官の墓の石塔左側。比較的新しい時代のもの。緑色火山礫凝灰岩(福光石)が使われている。大森町で福光石が盛んに使われるようになるのは江戸時代以降か。

大森町地内で産する火山礫凝灰岩も、新鮮な部分は福光石によく似た岩相を示し、土台石等に多用されている。黒色礫を含む特徴も共通しており、識別はかなり難しい。誤認しているものもあると思われる。


龍昌寺(?)安山岩系五輪塔

調査で取り上げられ、世界遺産センターに収蔵されている五輪塔。ざらつきがあり、班晶が少ない安山岩。


大森町勝源寺の石製品

勝源寺五輪塔

勝源寺では古い時期の五輪塔。大江高山系のデイサイト製。


温泉津町出土の石製品

琉球系石塔

温泉津の発掘調査で出土した琉球系の流れをくむ石塔。世界遺産センターに収蔵。緻密で均質な白色凝灰岩。琉球から南九州に見られる石塔で、搬入品の可能性がある。


温泉津転用五輪塔

温泉津の発掘調査で出土した五輪塔の転用品。世界遺産センターに収蔵。16世紀以前と推定される比較的古い時期のもの。大江高山系のデイサイト。


川合町物部神社の石製品

物部石塔砂岩

拝殿に向かって右手にある古い石塔。部品が欠損している。粗粒砂岩が使われている。


物部石垣拝殿

拝殿の石垣。粗粒で硬い安山岩が使われている。


物部石垣本殿

本殿の石垣。気泡が目立つ玄武岩(玄武岩質安山岩?)が使われている。


物部山頂

本殿裏の山頂にある石塔。手前の灯篭と囲柵に白色凝灰岩が使われている。


物部山頂

石塔には安政7年3月と刻まれている。


物部山頂

破損した柵の破断面。白色細粒で暗色の粒子が点在している。


物部境内

境内にある大型の石塔。山頂のものと同じ年号がある。石材も同一とみられる。


川合町福城寺の石製品

福城寺

古い石塔。細粒砂岩製。


福城寺

上の石塔の石材。風化部は凝灰岩質に見える。


大田町真浄寺の石製品

真浄寺墓

大型の墓石。粗〜中粒の砂岩が使われている。アーコース質か。


2.露頭等に見られる岩石

温泉津町の凝灰岩

斎場脇露頭

温泉津町斎場脇の凝灰岩露頭。石切り場ではない。


斎場脇露頭

温泉津町斎場脇の白色凝灰岩。かなりしっかりしており、石材として使われているものに似ている。


長久町の凝灰岩

稲持石切場

静間川右岸、稲用城下流側の石切り場跡。


稲用の凝灰岩

白色細粒の凝灰岩。表面の弱風化部に赤褐色の粒が見られる。二次鉱物か?


川合町の砂岩

川合町の砂岩露頭

忍原トンネルの大田側出口付近にある砂岩の露頭。風化面が黄色いことが特徴的。一部に、石切り場跡と思われる痕跡がある。


川合町の砂岩

上露頭の岩石。アーコース質で硬い砂岩。熱水作用を受けており、細かい黄鉄鉱の結晶が点在する。


川合町の玄武岩

川合町の玄武岩

川合町川合から鶴降へ至る道の途中に分布。ガス抜け跡がある多孔質の玄武岩または玄武岩質安山岩で、空隙に沸石が形成されている。物部神社の本殿石垣の石と同質。石垣の岩石には沸石は認められない。


川合町忍原の安山岩

忍原川左岸側の採石場。弱い柱状節理が発達した安山岩の大きな岩体。


川合町忍原の安山岩

上採石場の安山岩。結晶質の硬質岩。石見銀山の要石に使われたものか。


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