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しまねの自然

しまねの地形と地質

■石見東部の自然
〜五十猛町猛鬼海岸の柱状節理(大田市)

五十猛町猛鬼海岸の柱状節理

大田市五十猛町西部の猛鬼(もうき)海岸では、顕著な柱状節理を見ることができます。
国道9号線赤井(宅野入口)交差点から宅野方面へ入ってすぐに旧道を右折し、その付近から徒歩で海岸へ出ると上写真の景観です。
この海食崖の地層は海側へ傾斜しており、白色に見える砂岩層の上位に、柱状節理が発達した安山岩溶岩と同質の火山角礫岩が重なっています。
海食崖にそって画面の左手進むと、海食台に柱状節理の断面が露出し、それに接する海食崖には節理の方向が異なる溶岩が重なり合う様子を観察できます。
また、その場所から正面に見える島の崖にも、節理の方向が異なる溶岩が露出し、魚の背骨を思わせる形状です。
ここの柱状節理は、1本の節理の幅が30〜50cmある比較的大型のものです。溶岩にはガス抜け孔が多くあり、全体にざらっとした岩質で、湾奥の海浜礫は大部分がこの溶岩が円摩されたものです。


猛鬼海岸の地層は、新生代新第三紀の大森層に分類されており、およそ1500万年前のものです。
柱状節理が発達する溶岩は、当時の海岸近くで噴出したもので、下位の砂岩層は浅い海底の堆積層です。
砂岩層のさらに下位には、泥岩質の地層があり、貝類やサンゴなどの化石を多含しています。
この泥岩質の地層は、ブロック状になっています。約1500万年に当地の地層が形成される過程で地滑り的な現象が発生し、再移動して堆積したものとみられます。


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五十猛町猛鬼海岸の柱状節理

写真1.海食崖の上部にみられる柱状節理


五十猛町猛鬼海岸の柱状節理

写真2.柱状節理が発達する溶岩の上に重なる火山角礫岩


五十猛町猛鬼海岸の柱状節理

写真3.上部と下部で節理の方向が異なる溶岩。画面中央に右上から左下へ続く境界がみえる


五十猛町猛鬼海岸の柱状節理

写真4.亀甲状に節理が入った海食台


五十猛町猛鬼海岸の柱状節理

写真5.島の崖面にフィッシュボーン状になった柱状節理が露出する


五十猛町猛鬼海岸の柱状節理

写真6.溶岩の下位の砂岩層。一部に地層の乱れ(脱水構造)がみられる。
画像は転石。海食崖の露頭でも観察できる


五十猛町猛鬼海岸の柱状節理

写真7.泥眼中に含まれるサンゴの仲間の化石


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