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しまねの自然

しまねの地形と地質

■石見東部の自然
〜五十猛海岸のタフォニ(大田市)

五十猛海岸のタフォニ

大田市五十猛町の海岸では、海食崖に開いた大小のいびつな楕円形の穴がみられます。
大きなものは穴の長径が3m以上に達し、内部は丸くえぐり取られたような形状になっていることが普通です。
この穴は、タフォニ(Tafoni)と呼ばれるもので、風食穴(洞窟)という呼び方をする場合もあります。

タフォニは、水流や波浪の力で形成される浸食地形とは異なり、化学的な風化作用によって形成されるとされます。
タフォニの形成には、塩類が関与します。
塩類は海水中に含まれるものが風に運ばれて岩盤の表面についたり、雨水によって岩に含まれている塩類が溶け出したもので、水に溶けた状態で岩石表面の微小なすき間に入り込みます。
岩盤の表面が乾燥すると塩類が結晶化し、岩石の組織を少しずつ破壊し、風化が進行します。

タフォニは海岸で見られることが多いのですが、大田市地域では内陸部でも顕著なタフォニが発達しています。
大屋町鬼村の「鬼村の鬼岩」や川合町忍原の忍原峡などでタフォニがみられます。これらは海からの塩類供給は考えにくい場所で、岩石内部の塩類が溶け出すことで化学風化が進行したと考えられています。

写真は、国道9号線湊トンネル脇の岩場。


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五十猛のタフォニ

写真1.上の写真と同地点のタフォニ


鬼岩のタフォニ

写真2.大屋町鬼村「鬼村の鬼岩」のタフォニ


忍原峡のタフォニ

写真3.川合町の忍原峡の岩壁にみられるタフォニ


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