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しまねの自然スポット

石見地方

■志都の岩屋(邑南町)

志都の岩屋

志都岩屋神社の本殿と鏡岩

 志都の岩屋は、広島県境に近い邑南町岩屋にあります。志都岩屋神社にまつられている巨岩の「鏡岩」をはじめ、山中にも多数の巨岩が点在しています。
 これらの巨岩は、当地の岩盤を構成している花崗岩の性質と関係があります。花崗岩が風化すると縦横の大きな割れ目(節理)に沿ってブロック状に割れることが多く、そのブロックが山の上や尾根筋などに取り残されることがしばしばあります。志津の岩屋の巨岩はこのようにしてできたものです。

 ここは神話において大国主命と少彦名命が国造りの相談を行なった洞窟の比定地のひとつです。周辺には銀と鉛を産出した久喜銀山があるほか広い範囲が産鉄地帯として栄えた土地であることから、古くから多くの信仰を集めた場所と思われます。

志都の岩屋

山全体に巨岩が点在し、まつられた岩がいくつもあります。写真は「古志都」と呼ばれ、神がこもった穴とされています。

志都の岩屋

「千畳敷」の名前がついた岩。花崗岩に発達した割れ目がある程度広がり、巨岩を重ねたように見えます。

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