タイトルバナー

しまねの自然スポット

石見地方

■浅利富士(江津市)

浅利富士

 浅利富士は江津市浅利町の海岸部にある標高246mの小高い山です。

 国道9号線や山陰本線の車窓からも富士山を少し扁平にしたような山容が良く見え、地域のシンボル的な存在です。江津市少年自然の家の敷地内から山頂へ道が続いていて、30分も歩けば登頂できます。低い山ですが軽い登山には面白く、山頂からは日本海と江の川、大江高山の山並みを一望できる見晴らしが良い山です。

 この山は「富士」と呼ばれるように見る角度によってはあたかも火山のような形ですが、火山地形ではありません。恐竜が生息していた中生代白亜紀の岩石が侵食されて富士山のような形になったものです。その岩石は火山が作った火山岩ではありますが、当時の火山の形はすっかり失われていて、たまたま富士山に似て見えるだけです。

 なお、「火山」は噴火によって形成された火山地形が残っているものを指し、約256万年前以降(新生代第四紀)に活動したものを火山と呼ぶことが一般的で、それより古いものは一部の例外を除いて火山とは呼ばれません。

inserted by FC2 system