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しまねの自然スポット

出雲地方・隠岐地方

■鬼の舌震(奥出雲町)

鬼の舌震

 鬼の舌震は斐伊川の支流、大馬木川の流れによって形成された渓谷です。谷底に巨岩が折り重なる景観が特徴的で、木々の緑や紅葉と渓谷の景観が美しいことで知られています。

 鬼の舌震にあたる部分の大馬木川は南東から北西方向へ直線的に流れ、深い谷の両側は切り立った岸壁です。当地は花崗岩の分布域です。花崗岩はマグマが地下深くで固まってできる深成岩の一種で、中国山地には広く分布しています。この岩石はしばしば縦横の大きな割れ目(節理)が発達し、何メートルもの大きさのブロック状に割れる性質があります。河川による侵食が進む過程で、谷の上方からブロック状の岩塊が崩落し、川床に残ったものが岩が折り重なる景観につながりました。

 巨岩には特徴的な形状をしたものが多くあり、水瓶の「はんど」に似た形の「はんど岩」、広く平らな面を上にして横たわる「千畳敷」など名前がつけられています。

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