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しまねの自然スポット

石見地方

■岩滝寺の滝(江津市)

岩滝寺の滝

 岩滝寺(がんりゅうじ)の滝は江の川の支流にあたる都治川にある滝です。

 50mを超える落差を持ち3,4段に分かれて流れ落ちる景観は眼を見張るものがあります。この滝の上流側は標高200m前後の丘陵に囲まれた盆地になっています。

 滝の上流側の盆地の標高は約130mで、滝の下流側では標高40mまで大きな高低差で下ります。盆地は堆積性の平坦地で、そこから別方向へ流れる川が複数あることはやや特異な地形です。

 岩滝寺の滝が固い岩盤を流れ落ちていることから、土砂が堆積して盆地が形成される前の谷は他の方向へ向かっていたと考えられ、そこが何らかの理由で狭窄されたことで盆地になり、流路の一部が変化する形で現在の流れになった可能性が考えられます。都治川の上流側には200万年前から60万年前頃にかけて活動した大江高山火山があり、その活動が盆地の形成に関係しているのかも知れません。

岩滝寺の滝
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