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しまねの自然スポット

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■福光の天が岩

福光の天が岩

 両側が切り立ち細く屏風のように伸びる「天が岩」は大田市温泉津町福光の不言城跡近くにひっそりと存在します。
南東から北西へ向かって伸びる尾根の先が露岩しています。西側は約20mほぼ垂直に切り立ち、谷底までは40〜50mの高度差があるため、覗き込むのは危険な岩場です。岩の上は途中まではほぼ平らで幅が約5mありますが、その先はさらに細くなり、立ち入りは危険です。

 この岩は凝灰岩でできており、並行する谷の侵食が進んだことで痩せ尾根となり、露岩したとみられます。凝灰岩の風化の特徴として、雨が当たる頂部よりも側面の侵食が先行する場合があり、この岩も側面の侵食が進んだことで屏風状になったと考えられます。

 天が岩へは、国道9号線側と福光石の石切場側から登山道があり、不言城登山口の表示があります。
不言城は、16世紀に石見銀山を領有した毛利元就が吉川経安に所領を与えた際、この地に不言城を構えて居城にしたと伝わり、石見の歴史において重要な城の一つです。

不言城と天が岩の案内図

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