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しまねの自然スポット

大田の自然スポット

■富山要害山(重蔵山)の柱岩

 大田市富山町の重蔵山は、戦国時代に富永元保が城を築いたと伝わる場所で、地元では要害山と呼ばれることが多い山です。山頂と山腹には山城に関連する平坦地などが残っています。

 柱岩は、山頂の少し下にあり、防壁の石積みのようにも見える岩が山腹に露出しています。この岩は、溶岩が冷える時の収縮によって規則正しく割れることでできる柱状節理です。柱状節理は兵庫県の玄武洞が全国的に知られており、島根県では日御碕の柱状節理がよく知られています。大田市内でも五十猛町の猛鬼海岸や温泉津町の湯戸などで見られます。

 重蔵山は新生代新第三紀中新世の安山岩でできています。山頂付近は割れ目が多い岩体でできていると見られ、山頂平坦面の直下には寒い時期に温風を吹き出す温風穴があります。温風穴は地中の割れ目を空気が流れ、地中の温度が外気よりも高い時期に上方へ吹き出る現象です。

 なお、柱岩の名前は地元で重蔵山の案内看板を整備する際に命名したものです。

要害山から見た富山の棚田

要害山の上から見た富山の棚田


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