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■鳥井町の東池

鳥井町の東池

鳥井町の東池。下の地形図のB地点付近からC地点方向を見た様子。

 鳥井町にある東池は「U字型」の形をした池で、地元では昔の静間川の川跡とも言い伝えられています。低地に囲まれた低い丘陵の内側が池という変わった形状の池で、下の地形図のA地点とB地点が堤防になっています。
 基本的にはため池ですが、堤防の構築以前から池が存在していた可能性があります。池を囲む丘陵は北東に向かって谷が開いた形をしており、その出口側(地形図のC地点)は砂丘の高まりです。この地形を見ると、北東向きの谷が砂丘によって出口を塞がれた形をしており、ため池になる以前は、現在の湖面より数メートル低い沼沢地だった可能性が考えられます。
 その沼沢地周辺の低い部分を堤防でかさ上げして、現在の規模の東池が作られたのでしょう。

 この池が川跡という言い伝えについては、周辺の低地より高い丘陵部分に川が流れていたことは、少なくとも過去1万年程度の時間の中ではなかったと思われます。

鳥井町の東池

下の地形図のA地点の堤防。奥側に池の水を流すコンクリート水路が見えています。高低差は4m前後あります。

東池の地図

白抜き部分が東池。低地に囲まれた低い丘陵の中に東池がある様子がわかると思います。

鳥井町の東池

東池に集まるシラサギ。

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